Вся история, как мы ее знаем - ложь!!!
19.10.2013 в 00:42
Пишет Boku no Gisho:YOSHIKI Interview
RT @mikaxxxxxxxxx: Rolling Stone: "Btw, what is your dream?"
Yoshiki: "I want to write a song that could make me feel 'now I don't mind dying.'" *__*
![](http://i57.fastpic.ru/big/2013/1018/a8/65652e3d5b9077061b6b67d79a5d28a8.jpg)
Text by Joe Yokomizo
Photographs by Rakuda
текст на японскомこの男について、説明は不要だ
ろう。80年代後半からX JAPANの
リーダーとして数々の金字塔を打ち
立てたロックスターにして、世界的
に活躍するクラシック・アーティス
ト。他の追随を許さぬその活動は、
まさに日本を代表する、唯一無二の
存在だ。意外にもローリングストー
ン誌初登場となる今回の取材は、お
りしも、2020年東京オリンピック
の開催が決定した直後。話はおのず
と、“日本”を語る内容となった。
(前号のHi STANDARDの表紙を見
て![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
「ハイスタ、復活したんですか?」
─新曲のリリースはないんですが、
震災の後、日本の復興のためにAIR
JAMを復活させたんです。交流って
あるんですか?
「昔、一度、一緒に呑んだことがあ
りまして。知り合いがバーをやって
いて、そこに連れて行かれた時に、
ちょうどハイスタのメンバーも呑ん
でいて。僕も彼らもかなり酔ってた
んで、何を話したか覚えてないんで
すけどね(笑
。元気そうで何よりで
す」
─2020年の東京オリンピック開催が
決まりました。震災後、ずっと閉塞
感が漂う日本でしたが、この報せを
YOSHIKIさんはどう感じましたか?
「ひと言で言えば“春が来た”です
ね。僕は素晴らしい機会だと思うん
です。これからは、世界に向けてさ
まざまな整備をしていくわけで。震
災後の日本が本当の意味で春を迎え
られる、とてもいい機会なんじゃな
いかな」
─その一方で、オリンピックに予算
も人手も取られて、被災地の復興が
遅れるという懸念の声もあります。
僕自身は、被災地にも本当の春が訪
れるようなオリンピックにしてほし
いなと思います。
「昨日、石巻に行ってきたんです
が、おっしゃるとおりだと思いまし
たね。確かに、東京では盛り上がっ
てるけど……みたいな意見も被災地
で聞きました。そういう不安もある
と思います。ただ、僕はオリンピッ
クがあることで、逆に被災地の復興
も進むと思っています。例えば僕み
たいな人間が声をあげて、『オリン
ピックが来るんだから、日本中を復
興させましょうよ』って言っていか
ないといけないなと、被災地に行っ
て思ったんです。オリンピックは東
京だけのことではない。僕は前向き
に捉えてますし、前向きにしていく
べきです」
─海外に住むYOSHIKIさんから見
て、その時に日本はどういう国を目
指すべきなのでしょうか。
「そうですね、客観的かどうか自信
はないですが、被災地に行って感じ
たのは、やはり、誰かがいいとか悪
いとかということではないというこ
とです。そもそも、今回被災地に
行ったのは、自分が子供の時に父親
を自殺で亡くしているので、被災地
の子供たちを励ましに行くことが目
的だったんです。保育園、小学校、
中学校をまわってきたんですが、そ
れで気づいたのは、子供を励ます先
生の存在がいかに大事かということ
でした。あまりクローズアップされ
てませんが、先生方がすごく頑張っ
てるんです。だから、疲れも出てき
ている。あれから2年半経つじゃな
いですか。励ます人をも、励まして
あげなきゃいけない。ボランティア
の人にも勇気を与えなければいけな
いと思うんです。みんなが向上して
いかなきゃいけない。どこか一部分
だけが良くなっても、必ずしわ寄せ
はくるんだということを、昨日、な
んとなく体感しました。だから、東
京が良くなる=日本が良くなる、で
なければいけない。日本が良くなる
=世界を見ていかなきゃいけないっ
ていう、そういうことにみんなが気
づけばいいな、と思いますね」
─確かに今の日本はいろんな意味
で、「木を見て森を見ず」の状況に
はありますよね。
「僕も子供の時に父親が亡くなっ
て、自分がすごく不幸で、なんで自
分だけにこんなことが起こらなきゃ
いけないんだって、周りも見えなく
なって、どんどんどんどん内向的に
なっていったんです。昨日、被災地
で、ある人の手紙を読んだんです
ね。自分も助けられた分、10年後
に人のことを助けたい。そんなこと
が書いてあって読んでいて涙が出
ちゃったんですけど、結局、僕らが
目指す社会ってそういうものだと思
うんです。とても客観的に、平和な
ことを言ってると思われるかもしれ
ないですが、そういうことを被災地
に行って学びました。そのためには
まず、自分が強くならなくちゃいけ
ないんです」
─YOSHIKIさん自身が強くなるため
に、というより、強い存在であり続
けるためにはどんなことが必要なの
でしょうか。
「誰でも強い面と弱い面を持ってい
ると思うんです。はたから見たら強
く見えるのかもしれないですが、僕
は常に1%だけでもいいからポジ
ディヴなほうに、強いほうにいよう
としているだけ。実際は弱いのかも
しれない。ひとりになると、思いっ
きり落ち込んでしまったりしますか
らね」
─おっしゃってる感じ、わかりま
す。
「そんなふうに、人生ゲームみたい
に山あり谷ありだから、人生は面白
いんです。すべてがハッピーだった
ら、生きていてつまらないじゃない
ですか(笑
。悲しみがあるから喜び
もある。さっきのオリンピックの話
じゃないですが、これだけいろんな
苦しみがあったわけじゃないです
か、日本は。だから、ものすごく大
きな喜びが来るんじゃないかなって
思うんです」
─確かに。ただ、原発のことはどう
でしょう? 大きな喜びを迎えるため
には、まだまだ道のりは困難な気が
します。
「僕は、原発のことは、福島だけの
問題じゃないと思っているんです。
これは日本の問題だし、さっき言っ
たみたいに日本だけじゃなくて、世
界の問題です。世界中が協力して、
なんとかしなきゃいけない。昨日、
石巻に行った時も、みんな頑張って
るんですよ。でも、福島の人たちは
頑張るにも頑張れる状況じゃない。
そこにいたる以前の問題にまだ直面
してるってことを、ずっと考えてい
ました。繰り返しますが、これは世
界中が協力して解決しなきゃいけな
い、地球の問題なんですね」
─YOSHIKIさん個人としては、どん
なアクションを?
「僕は基本的にミュージシャンで、
ある程度の発言力を持ってると思う
ので、まずは問題提起をしていかな
きゃいけないなと。ただ、問題提起
だけではなく、福島はみんなの問題
だということを、人々の意識の中に
入れていきたい。そのためには、ま
ず僕自身、今やっているチャリティ
を継続していく。そうやって身を
持って、みんなの意識に訴え掛けて
いきたいです」
─チャリティに関しては、子供たち
の支援を中心に、世界中で、しかも
随分以前からずっと続けられてます
よね。
「はい。チャリティって一時的なも
のじゃなくて、僕はライフワークだ
と思ってるんですよ。つまり今後も
ずっと続けていかなきゃいけない。
例えば石巻にしても、友達には、
『なんで今ごろ行くの?』って言わ
れたんです。今ごろ行くも何も、復
興にはまだまだ時間がかかるわけ
で。たまたま市長にお会いさせてい
ただいたんですが、『どうです
か?』ってきいたら、『メンタル面
のダメージもあるので、本当の復
興っていうのは10〜20年越しでしょ
う』とおっしゃっていました。災害
や事故が起こった時、人々は一気に
報道する。四川(大地震
の時も1年
後に行ったんですが、どんどん忘れ
去られていくのがわかって。『火事
が起きた!』って騒くけど、その焼
け残った跡はどうするの?ってい
う」
─おっしゃる通りです。
「あと僕の中のチャリティの定義っ
て、無理しちゃいけないということ
なんです。基本的に自分のできる
ペースで、できる範囲でやっていき
たい。あくまでもマイペースで。し
かも僕はミュージシャンなので、建
物を取り壊すとかではなく、違うこ
とでできることをしたいんです」
─少し話が飛躍してしまうのです
が、ここしばらく、我々は経済でし
か国際貢献をしてきませんでした。
日本は今後、国際社会の中でどのよ
うな役割を果たすべきだと思います
か。
「凄い質問ですね(笑
。うまく言葉
にできないんですが、日本人の持っ
ている美学があると思うんです。そ
の美学を伝えていくべきなんじゃな
いかな。もちろん経済的に強いのも
いいことですが……。この質問っ
て、なぜ僕が音楽をやっているの
か?っていう質問に近いと思うんで
す」
─と言うと?
「僕は昔、すごく自殺願望が強かっ
たんです。父親を自殺で失っている
というのもあって、なんで自分は生
きてるんだろう?と、ずっと思って
いて。死ぬタイミングをいつも見計
らっていた。逆に言うと、死ぬタイ
ミングを見計らっていたので、恐い
ものがなかったんですよ。僕はそれ
をポジティヴに捉えていたんです
(笑
。そういう美学を日本人は持っ
ている気がするんですね。言葉にす
るならば、“刹那の美学”。つまり、
無常性を前にするとネガティヴは消
滅し、ポジティヴが生まれる。そう
いうことを日本人は世界に伝えて
いって、素晴らしい世界を築く一部
になるべきなんじゃないかなって
思っています。日本人の独特の美学
が世界で活かされて、誰が誰よりも
強いとかではなく、さまざまな人種
の良い部分を出し合えるような世界
になったらいいなと」
─確かに、そうした日本人の美学が
世界に必要とされている気がする
し、YOSHIKIさんが音楽をやる理
由のひとつが、そうした美学を世界
に伝えるためなんですね。
「そうですね。その美学を伝えるた
めには、僕も含めて強くなければい
けないと思っています」
─たとえば僕はロックというものが
人の心を強くすると思っているんで
すが、いかがですか?
「僕は子供の時、暗闇の中を突っ走
り、暗闇の中で叫んでいました。
ロックに出会う前は、もうどうして
いいかわからなかった。ロックに救
われたわけです。極端に言うと、僕
の負のエネルギーがすべてロックに
向かった。その瞬間、すべてがプラ
スになったわけです。僕、ステージ
の上でドラムをぶっ壊して破壊する
じゃないですか。あんなこと街中で
やったら、捕まりますよね(苦笑
。
ステージだから叫んだり、壊した
り、泣いたり笑ったりできるわけ
で。そういう場を与えてくれたロッ
クに、僕は救われた。だから、その
音楽で人を救っていかなきゃいけな
いんだ、というのが僕の考えです」
─音楽と言えば、『Yoshiki
Classical』がソロアルバムとして
は8年ぶりにリリースされました。
過去の楽曲が中心のベスト的な内容
ですが、新曲も2曲も入っています
し、ジョージ・マーティンとのコラ
ボレーションもあります。ジョージ
との作業はいかがでしたか?
「一音楽家として向き合いたかった
ので、あまりビートルズのことは考
えないようにしました。音を出して
る時は音がすべてなので、その人の
肩書も経歴も関係ないと思うんで
す。僕だって、X JAPANの
YOSHIKIだろうが、ソロの
YOSHIKIだろうが、ダメな曲を
作ってしまったらダメなわけで。毎
回、毎回が勝負だって自分でも思っ
ています」
─なるほど。とはいえ、このアルバ
ムは10カ国のiTunesクラシック
チャートで1位となり、あらためて
音楽家としての才能を世界に知らし
めた結果となっています。今後の音
楽活動をどう考えてらっしゃるので
しょうか。
「ロックもクラシックも、世界に向
けて頑張っていきたいですね」
─YOSHIKIさんは日本の音楽界の誇
りです。今後も明るい話題を期待し
てます。
「誇りだなんて、そんな。ただ、誇
りに思われるよう、頑張らないとい
けないですね。まだまだいたらない
ところもありますが、僕は、日本人
として、音楽家として、これからも
挑戦していきますので、みなさんも
それぞれの立場で同じ気持ちを持っ
て、お互いに頑張れたらいいです
ね」
─ちなみにYOSHIKIさんの夢ってな
んですか?
「自分が“これで死んでもいい”と思
える曲を書きたい」
─ということは、まだそこには行き
ついていないんですか?
「行きついてないんじゃないですか
ね」
─これだけの名曲を残してきても?
「まだまだです」
─それってどんな音楽なんですか
ね?
「わからないです。音楽の可能性、
力は計り知れないものがあるので。
ただ、クラシックの作曲家たちは、
何百年も前にそこにある何かをつか
んで曲を書いたんだなって、聴くた
びに思います。名前を言ったらきり
がないですが、チャイコフスキー、
ラフマニノフ、ベートーヴェン、
モーツァルト、ショパン……なんで
こんなにメロディが心に響くんだろ
うって。もっともっと、人の心をわ
し掴みにするような曲を書いてみた
いですね」
![](http://i60.fastpic.ru/big/2013/1018/2b/12d03304146d7227e9a33e36bb53c62b.jpg)
shopvault
Английский пересказ здесь: undergroundkingdom.diary.ru/p192287295.htm
URL записиRT @mikaxxxxxxxxx: Rolling Stone: "Btw, what is your dream?"
Yoshiki: "I want to write a song that could make me feel 'now I don't mind dying.'" *__*
![](http://i57.fastpic.ru/big/2013/1018/a8/65652e3d5b9077061b6b67d79a5d28a8.jpg)
Text by Joe Yokomizo
Photographs by Rakuda
текст на японскомこの男について、説明は不要だ
ろう。80年代後半からX JAPANの
リーダーとして数々の金字塔を打ち
立てたロックスターにして、世界的
に活躍するクラシック・アーティス
ト。他の追随を許さぬその活動は、
まさに日本を代表する、唯一無二の
存在だ。意外にもローリングストー
ン誌初登場となる今回の取材は、お
りしも、2020年東京オリンピック
の開催が決定した直後。話はおのず
と、“日本”を語る内容となった。
(前号のHi STANDARDの表紙を見
て
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
「ハイスタ、復活したんですか?」
─新曲のリリースはないんですが、
震災の後、日本の復興のためにAIR
JAMを復活させたんです。交流って
あるんですか?
「昔、一度、一緒に呑んだことがあ
りまして。知り合いがバーをやって
いて、そこに連れて行かれた時に、
ちょうどハイスタのメンバーも呑ん
でいて。僕も彼らもかなり酔ってた
んで、何を話したか覚えてないんで
すけどね(笑
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
す」
─2020年の東京オリンピック開催が
決まりました。震災後、ずっと閉塞
感が漂う日本でしたが、この報せを
YOSHIKIさんはどう感じましたか?
「ひと言で言えば“春が来た”です
ね。僕は素晴らしい機会だと思うん
です。これからは、世界に向けてさ
まざまな整備をしていくわけで。震
災後の日本が本当の意味で春を迎え
られる、とてもいい機会なんじゃな
いかな」
─その一方で、オリンピックに予算
も人手も取られて、被災地の復興が
遅れるという懸念の声もあります。
僕自身は、被災地にも本当の春が訪
れるようなオリンピックにしてほし
いなと思います。
「昨日、石巻に行ってきたんです
が、おっしゃるとおりだと思いまし
たね。確かに、東京では盛り上がっ
てるけど……みたいな意見も被災地
で聞きました。そういう不安もある
と思います。ただ、僕はオリンピッ
クがあることで、逆に被災地の復興
も進むと思っています。例えば僕み
たいな人間が声をあげて、『オリン
ピックが来るんだから、日本中を復
興させましょうよ』って言っていか
ないといけないなと、被災地に行っ
て思ったんです。オリンピックは東
京だけのことではない。僕は前向き
に捉えてますし、前向きにしていく
べきです」
─海外に住むYOSHIKIさんから見
て、その時に日本はどういう国を目
指すべきなのでしょうか。
「そうですね、客観的かどうか自信
はないですが、被災地に行って感じ
たのは、やはり、誰かがいいとか悪
いとかということではないというこ
とです。そもそも、今回被災地に
行ったのは、自分が子供の時に父親
を自殺で亡くしているので、被災地
の子供たちを励ましに行くことが目
的だったんです。保育園、小学校、
中学校をまわってきたんですが、そ
れで気づいたのは、子供を励ます先
生の存在がいかに大事かということ
でした。あまりクローズアップされ
てませんが、先生方がすごく頑張っ
てるんです。だから、疲れも出てき
ている。あれから2年半経つじゃな
いですか。励ます人をも、励まして
あげなきゃいけない。ボランティア
の人にも勇気を与えなければいけな
いと思うんです。みんなが向上して
いかなきゃいけない。どこか一部分
だけが良くなっても、必ずしわ寄せ
はくるんだということを、昨日、な
んとなく体感しました。だから、東
京が良くなる=日本が良くなる、で
なければいけない。日本が良くなる
=世界を見ていかなきゃいけないっ
ていう、そういうことにみんなが気
づけばいいな、と思いますね」
─確かに今の日本はいろんな意味
で、「木を見て森を見ず」の状況に
はありますよね。
「僕も子供の時に父親が亡くなっ
て、自分がすごく不幸で、なんで自
分だけにこんなことが起こらなきゃ
いけないんだって、周りも見えなく
なって、どんどんどんどん内向的に
なっていったんです。昨日、被災地
で、ある人の手紙を読んだんです
ね。自分も助けられた分、10年後
に人のことを助けたい。そんなこと
が書いてあって読んでいて涙が出
ちゃったんですけど、結局、僕らが
目指す社会ってそういうものだと思
うんです。とても客観的に、平和な
ことを言ってると思われるかもしれ
ないですが、そういうことを被災地
に行って学びました。そのためには
まず、自分が強くならなくちゃいけ
ないんです」
─YOSHIKIさん自身が強くなるため
に、というより、強い存在であり続
けるためにはどんなことが必要なの
でしょうか。
「誰でも強い面と弱い面を持ってい
ると思うんです。はたから見たら強
く見えるのかもしれないですが、僕
は常に1%だけでもいいからポジ
ディヴなほうに、強いほうにいよう
としているだけ。実際は弱いのかも
しれない。ひとりになると、思いっ
きり落ち込んでしまったりしますか
らね」
─おっしゃってる感じ、わかりま
す。
「そんなふうに、人生ゲームみたい
に山あり谷ありだから、人生は面白
いんです。すべてがハッピーだった
ら、生きていてつまらないじゃない
ですか(笑
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
もある。さっきのオリンピックの話
じゃないですが、これだけいろんな
苦しみがあったわけじゃないです
か、日本は。だから、ものすごく大
きな喜びが来るんじゃないかなって
思うんです」
─確かに。ただ、原発のことはどう
でしょう? 大きな喜びを迎えるため
には、まだまだ道のりは困難な気が
します。
「僕は、原発のことは、福島だけの
問題じゃないと思っているんです。
これは日本の問題だし、さっき言っ
たみたいに日本だけじゃなくて、世
界の問題です。世界中が協力して、
なんとかしなきゃいけない。昨日、
石巻に行った時も、みんな頑張って
るんですよ。でも、福島の人たちは
頑張るにも頑張れる状況じゃない。
そこにいたる以前の問題にまだ直面
してるってことを、ずっと考えてい
ました。繰り返しますが、これは世
界中が協力して解決しなきゃいけな
い、地球の問題なんですね」
─YOSHIKIさん個人としては、どん
なアクションを?
「僕は基本的にミュージシャンで、
ある程度の発言力を持ってると思う
ので、まずは問題提起をしていかな
きゃいけないなと。ただ、問題提起
だけではなく、福島はみんなの問題
だということを、人々の意識の中に
入れていきたい。そのためには、ま
ず僕自身、今やっているチャリティ
を継続していく。そうやって身を
持って、みんなの意識に訴え掛けて
いきたいです」
─チャリティに関しては、子供たち
の支援を中心に、世界中で、しかも
随分以前からずっと続けられてます
よね。
「はい。チャリティって一時的なも
のじゃなくて、僕はライフワークだ
と思ってるんですよ。つまり今後も
ずっと続けていかなきゃいけない。
例えば石巻にしても、友達には、
『なんで今ごろ行くの?』って言わ
れたんです。今ごろ行くも何も、復
興にはまだまだ時間がかかるわけ
で。たまたま市長にお会いさせてい
ただいたんですが、『どうです
か?』ってきいたら、『メンタル面
のダメージもあるので、本当の復
興っていうのは10〜20年越しでしょ
う』とおっしゃっていました。災害
や事故が起こった時、人々は一気に
報道する。四川(大地震
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
後に行ったんですが、どんどん忘れ
去られていくのがわかって。『火事
が起きた!』って騒くけど、その焼
け残った跡はどうするの?ってい
う」
─おっしゃる通りです。
「あと僕の中のチャリティの定義っ
て、無理しちゃいけないということ
なんです。基本的に自分のできる
ペースで、できる範囲でやっていき
たい。あくまでもマイペースで。し
かも僕はミュージシャンなので、建
物を取り壊すとかではなく、違うこ
とでできることをしたいんです」
─少し話が飛躍してしまうのです
が、ここしばらく、我々は経済でし
か国際貢献をしてきませんでした。
日本は今後、国際社会の中でどのよ
うな役割を果たすべきだと思います
か。
「凄い質問ですね(笑
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
にできないんですが、日本人の持っ
ている美学があると思うんです。そ
の美学を伝えていくべきなんじゃな
いかな。もちろん経済的に強いのも
いいことですが……。この質問っ
て、なぜ僕が音楽をやっているの
か?っていう質問に近いと思うんで
す」
─と言うと?
「僕は昔、すごく自殺願望が強かっ
たんです。父親を自殺で失っている
というのもあって、なんで自分は生
きてるんだろう?と、ずっと思って
いて。死ぬタイミングをいつも見計
らっていた。逆に言うと、死ぬタイ
ミングを見計らっていたので、恐い
ものがなかったんですよ。僕はそれ
をポジティヴに捉えていたんです
(笑
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
ている気がするんですね。言葉にす
るならば、“刹那の美学”。つまり、
無常性を前にするとネガティヴは消
滅し、ポジティヴが生まれる。そう
いうことを日本人は世界に伝えて
いって、素晴らしい世界を築く一部
になるべきなんじゃないかなって
思っています。日本人の独特の美学
が世界で活かされて、誰が誰よりも
強いとかではなく、さまざまな人種
の良い部分を出し合えるような世界
になったらいいなと」
─確かに、そうした日本人の美学が
世界に必要とされている気がする
し、YOSHIKIさんが音楽をやる理
由のひとつが、そうした美学を世界
に伝えるためなんですね。
「そうですね。その美学を伝えるた
めには、僕も含めて強くなければい
けないと思っています」
─たとえば僕はロックというものが
人の心を強くすると思っているんで
すが、いかがですか?
「僕は子供の時、暗闇の中を突っ走
り、暗闇の中で叫んでいました。
ロックに出会う前は、もうどうして
いいかわからなかった。ロックに救
われたわけです。極端に言うと、僕
の負のエネルギーがすべてロックに
向かった。その瞬間、すべてがプラ
スになったわけです。僕、ステージ
の上でドラムをぶっ壊して破壊する
じゃないですか。あんなこと街中で
やったら、捕まりますよね(苦笑
![;)](http://static.diary.ru/picture/1136.gif)
ステージだから叫んだり、壊した
り、泣いたり笑ったりできるわけ
で。そういう場を与えてくれたロッ
クに、僕は救われた。だから、その
音楽で人を救っていかなきゃいけな
いんだ、というのが僕の考えです」
─音楽と言えば、『Yoshiki
Classical』がソロアルバムとして
は8年ぶりにリリースされました。
過去の楽曲が中心のベスト的な内容
ですが、新曲も2曲も入っています
し、ジョージ・マーティンとのコラ
ボレーションもあります。ジョージ
との作業はいかがでしたか?
「一音楽家として向き合いたかった
ので、あまりビートルズのことは考
えないようにしました。音を出して
る時は音がすべてなので、その人の
肩書も経歴も関係ないと思うんで
す。僕だって、X JAPANの
YOSHIKIだろうが、ソロの
YOSHIKIだろうが、ダメな曲を
作ってしまったらダメなわけで。毎
回、毎回が勝負だって自分でも思っ
ています」
─なるほど。とはいえ、このアルバ
ムは10カ国のiTunesクラシック
チャートで1位となり、あらためて
音楽家としての才能を世界に知らし
めた結果となっています。今後の音
楽活動をどう考えてらっしゃるので
しょうか。
「ロックもクラシックも、世界に向
けて頑張っていきたいですね」
─YOSHIKIさんは日本の音楽界の誇
りです。今後も明るい話題を期待し
てます。
「誇りだなんて、そんな。ただ、誇
りに思われるよう、頑張らないとい
けないですね。まだまだいたらない
ところもありますが、僕は、日本人
として、音楽家として、これからも
挑戦していきますので、みなさんも
それぞれの立場で同じ気持ちを持っ
て、お互いに頑張れたらいいです
ね」
─ちなみにYOSHIKIさんの夢ってな
んですか?
「自分が“これで死んでもいい”と思
える曲を書きたい」
─ということは、まだそこには行き
ついていないんですか?
「行きついてないんじゃないですか
ね」
─これだけの名曲を残してきても?
「まだまだです」
─それってどんな音楽なんですか
ね?
「わからないです。音楽の可能性、
力は計り知れないものがあるので。
ただ、クラシックの作曲家たちは、
何百年も前にそこにある何かをつか
んで曲を書いたんだなって、聴くた
びに思います。名前を言ったらきり
がないですが、チャイコフスキー、
ラフマニノフ、ベートーヴェン、
モーツァルト、ショパン……なんで
こんなにメロディが心に響くんだろ
うって。もっともっと、人の心をわ
し掴みにするような曲を書いてみた
いですね」
![](http://i60.fastpic.ru/big/2013/1018/2b/12d03304146d7227e9a33e36bb53c62b.jpg)
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Английский пересказ здесь: undergroundkingdom.diary.ru/p192287295.htm